今日、2025年2月6日(木)はワイタンギ・デーです。
とはいえ、日本人には馴染みのない祝日。
今回は、ワイタンギ・デーがどういう日なのかを紹介します。
CONTENTS
ワイタンギ・デーって何?

ワイタンギ・デーとは簡単に言うと、マオリ族とイギリス政府が条約を結んだ日です。
約1000年前に最初にニュージーランドにやってきたマオリ族と、その後ニュージーランドに入植にしてきたヨーロッパ人との間で土地をめぐる争いが起こり、それを鎮めるために1840年2月6日にワイタンギで条約が結ばれました。
マオリ族とイギリス政府が条約を結んだ日
最初にニュージーランドにやってきたのは、約1000年前に遠い海を渡ってやって来たマオリ族です。
そこから時を経て「大航海時代」に入り、まずオランダ人のエイベル・タズマンが1642年にニュージーランドを発見しました。
さらに1769年にはイギリス人のキャプテン・クックがニュージーランドに上陸。
そこから徐々に、ヨーロッパ人の入植が始まっていきました。
ですが、ニュージーランドを最初に見つけ土地を守ってきたのはマオリ族なので、ヨーロッパ人との間で土地をめぐる争いが起こるようになってきたのです。
それを鎮めるために、1840年2月6日にイギリス政府とマオリ族がワイタンギで条約を結びました。
それがワイタンギ条約で、ワイタンギ・デーはニュージーランド建国の日とも言えるのです。
ワイタンギ条約はどういう条約?

ワイタンギ条約の内容は以下の3つです。
①全てのマオリ族はニュージーランドの主権をイギリスに譲る
②マオリの土地所有権は保証されるが、売却はイギリス政府へのみ
③マオリはイギリス国民としての権利を認められる
この条約はマオリ語に翻訳されましたが、誤訳があったことでお互いの認識に違いが生じ、1860年から再びマオリとイギリス軍との戦いが勃発。
マオリは敗北し、その後100年もの間放置されました。
しかし1975年にワイタンギ条約の再審議がようやく始まり、一部の土地がマオリに返還され、マオリ語も公用語として認められるようになりました。
ワイタンギ・デーはいつ?
ワイタンギ条約が結ばれたのは、先にも述べたように1840年2月6日です。
よって、毎年2月6日がワイタンギ・デーの祝日となっています。
ニュージーランドは変動祝日も多いですが、ワイタンギ・デーは変動することなく2月6日で固定されています。
2025年のワイタンギ・デーは木曜日

変動祝日が多いニュージーランドは、月曜日や金曜日に祝日が移動してロングウィークエンドになることも多いです。
ですがワイタンギ・デーは変動しないので、今年のワイタンギ・デーは木曜日。
中には金曜日に休みを取って、木曜日から日曜日まで4連休にしている人もいることでしょう。
そうなると、ニュージーランドに住んでいる人にとっては今夏最後の連休になります。
オークランドは悪天候も多く夏らしいとはあまり言えなかった今年の夏ですが、最後まで夏を楽しみたいですね。
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。
コメント