2月6日はニュージーランドの祝日、ワイタンギ・デー(Waitangi Day)です。
この日はニュージーランドの歴史上とても重要な日。
日本人にはまったく馴染みのない祝日ですが、今回はワイタンギ・デーがどういった日なのかを紹介していきます。
マオリ族とイギリス政府が条約を結んだ日
最初にニュージーランドにやってきたのは、約1000年前に遠い海を渡ってやって来たマオリ族。
そこから時を経て「大航海時代」に入り、まずオランダ人のエイベル・タズマンが1642年にニュージーランドを発見しました。
さらに1769年にはイギリス人のキャプテン・クックがニュージーランドに上陸。
そこから徐々に、ヨーロッパ人の入植が始まっていきました。
ですが、ニュージーランドを最初に見つけ、土地を守ってきたのはマオリ族なので、ヨーロッパ人との間で土地をめぐる争いが起こるようになってきたのです。
それを鎮めるために、1840年2月6日にイギリス政府とマオリ族がワイタンギで条約を結びました。
それがワイタンギ条約で、ワイタンギ・デーはニュージーランド建国の日とも言えるのです。
ワイタンギ条約とは?
ワイタンギ条約の内容は3つ。
①全てのマオリ族はニュージーランドの主権をイギリスに譲る
②マオリの土地所有権は保証されるが、売却はイギリス政府へのみ
③マオリはイギリス国民としての権利を認められる
この条約はマオリ語に翻訳されましたが、誤訳があったことでお互いの認識に違いが生じ、1860年から再びマオリとイギリス軍との戦いが勃発。
マオリは敗北し、その後100年もの間放置されました。
1975年にワイタンギ条約の再審議がようやく始まり、一部の土地がマオリに返還され、マオリ語も公用語として認められるようになりました。
2020年のワイタンギ・デー
2020年のワイタンギ・デーは木曜日。
中には翌日の金曜日に休みをとって、木曜日から日曜日まで連休を楽しむ人もいるようです。
一般の人たちにとっては、12月から続く長いサマーホリデーの最後の連休。
各地でイベントやセールがあり、夏最期の連休を楽しむチャンスとなっています。
日本のさむ~い冬を飛び出して、ニュージーランドの夏を満喫してみてはいかがでしょう?
コメント
[…] ワイタンギ・デーとは、簡単に言うと、マオリ族とイギリス政府が条約を結んだ日です。約1000年前に最初にニュージーランドにやってきたマオリ族と、その後入植にしてきたヨーロッパ人との間で土地をめぐる争いが起こり、それを鎮めるために1840年2月6日にワイタンギで条約が結ばれました。詳しいことは、昨年書いた【祝日】ワイタンギ・デーに書いてあるので、是非そちらを参考にしてください。 […]